メルカリ・メルペイでの4年間
メルカリ・メルペイを退職する
2020年9月末で最終出社となり、有給休暇を挟んだ後にメルカリを退職することに決めた。
入社したのは2016年5月なので、4年4ヶ月の間在籍していたことになる。(間に育休取得もさせてもらったので便宜上4年としている) 当初いわゆる退職エントリを書くつもりはなかったけれど、こういった時世ということもあり、社内・社外に沢山お世話になった方々がいる中で、挨拶もあまり満足にできなかったので書くことにした。 最終出社を終えて、毎日見ていたSlackが見れなくなり、こういう文章を書いてみてようやく少しずつ辞めたんだなぁと実感している。
このエントリは分の4年間の振り返りも兼ねた個人の日記。
改めて振り返ってみると、メルカリに入社した動機は大きく以下の3つであった。
- 自分や自分の周りが毎日触るようなサービスに携わりたい
- US 進出を本気で行っている
- 自分より優秀な人がたくさんいる環境 (一番の下手くそでいよう)
入社を決めた動機は全て正しかったと今でも思える。 そんな4年の経験で得られた一番のモノは、"なんとかやっていく"力だろうと思う。 急拡大する会社・サービスではなんとかしないといけないことが本当にたくさん起こる。
それは Get shit done なのかもしれないし、 Disagree and commit かもしれない。
とにかく"やっていく"しかない状況・環境によって"やっていく"ことができたよう思う。
やっていたこと
移行期にグラーデーションこそあれど、大まかにいうと最初の2年はIndividual Contributor/Tech LeadとしてSoftware Engineer(iOS)、残りの2年をEngineering Managerといった役割で仕事させてもらった。
IC/TL
Mercari JP/Mercari US/Merpayという大きく3つのドメインで、主にプロダクト開発業務に携わらせてもらった。 Mercari USでは出品画面を作ったり出品画面を作ったりした。 最終的にはアプリの作り直しをやることになり、複数人で3ヶ月という短期間で望んだ。
iOSDC 2017で発表させてもらった時のスライド US 版 Mercari をまるごと1から作り直した話
Merpayではとても多い機能開発を、メンバーを採用しながら開発も並行で行い1年かけてリリースまで行った。 開発開始からリリースまで1年かかったのは自分の経験では初めてで、リリースの瞬間は今でもよく覚えている。
EM
Merpay開発開始から半年経ったくらいからEngineering Managerの業務をすることになった。 具体的には採用から評価・フィードバックまで、体系立てて色々当経験させてもらった。 そんな中で誇れるのは何といっても、優秀かつ多様なメンバーを採用することができたこと。
これには本当に恵まれていたなと今でも思っている。
2019年末には機会を頂いてEOF 2019で以下の発表もさせてもらった。
2020年に入ってもOrigamiチームの合流や、リモート環境下でのマネジメントやコミュニケーションなどチャレンジングなことが続いた。
次とその動機
次
小さなスタートアップで、もう一度Software Engineerとして働く。 社員数も一桁で、ここまで人数が少ない会社は初めてで不安も無くはないが、熱量高く、楽しんでやっていく。
動機
チャレンジしようと思える(自身の興味のある分野|信頼ある知人のリファレンス|アップサイドの可能性のある)機会をもらったのが一番の動機かと思う。
と同時に自分自身としてもそろそろエンジニアとマネージャの振り子を振るタイミングと思っていた。
Engineering Managerを2年近くやらせてもらって、客観的な評価含め一定成果は出せたと自分で思えているのも、振り子を振り直す理由の一つになったのかなと思う。 個人的見解だけれど、いわゆるマネジメントのスキルはSoftware Engineeringに比べてより普遍で劣化速度も遅いと思っていて、もう少し年齢など含むステージ的に後でもチャレンジできそうと判断した。
逆にこのまま更に数年Engineering Managerを続けてやるという決断をした場合に、もう一度Software Engineerとして振り子を振り直せるかどうか怪しいと思ったのも、大きくはないが理由の一つとしてはあるかもしれない。 エンジニアとマネージャの振り子を強く信じているし、キャリアについても金融のポートフォリオと似たような所があると思っていて、
自身の価値観や人生のステージに合わせて安全/リスク資産の比率を変えるなどのリバランスをする(志向を変える)のが良いと今は思っている。
おわりに
メルカリ・メルペイで一緒に働いてくれた人達、大きな目標のために入社して一緒にチャレンジしてくれたチーム、挑戦できる機会を与えてくれた会社、全てに心から感謝しています。本当にお世話になりました。
まだまだ大変な状況だけれど、また遠くない将来にみんなでワイワイできる世の中がまた訪れますように。
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